ハナビラタケMH-3の構造と活性
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ハナビラタケMH-3の構造と活性
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 [T・ハナビラタケの注目度/ハナビラタケの歴史]
 [U・β-グルカンの種類とその研究の歴史]
 [V・ハナビラタケ由来のβ-グルカン]
 [W・ハナビラタケ由来のβ-(1→3)グルカン。その抗腫瘍作用。]
 [X・経口投与でも実証!]
 [VI・独自路線を歩みはじめたハナビラタケ]
 [ハナビラタケMH-3の軌跡]
 [質問(FAQ)
V・ハナビラタケ由来のβ-グルカン

【東京薬科大学のβ-グルカン研究】
ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンを語るとき、東京薬科大学を欠くことはできない。なぜなら、ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンの研究は、国内はもとより、これほどの研究を行っているのは、世界でも東京薬科大学しかないからである。

東京薬科大学では、1980年頃より、β-グルカンの解析を開始した。研究は同大学薬学部第一微生物研究室で宿前利郎教授(当時・現同大学名誉教授)、大野尚仁助教授(当時・現同大学免疫学教室教授)の下で行われてきた。
これまでに解析してきたβ-グルカンは、マイタケ(Grifold frondosa)、雷丸(Omphalia lapiodescens)、オオチャワンタケ(Peziza vesiculosa)、ハナビラタケ(Sparassis crispa)、アガリクスタケ(Agaricus blazei)、ならびにカンジダ(Candida sp)。

ここでは個々の研究成果には触れないが、同大学の教室には膨大な研究資料が残されている。

【β-グルカンの歴史と究】
東京薬科大学薬学部に第一微生物学教室が発足した当時は、マイタケの栽培が可能になったと騒がれていた頃で、バイオ分野へ進出しようと目論む起業も多く、細菌・真菌・植物に含まれる諸成分の免疫調節作用についての研究が始められた時期だった。

同教室でもマイタケ(日本甜采製糖株式会社・製)をテーマに、総力をあげて腫瘍免疫研究を行おうと考えていた。その結果発見して有効物質をグリフォラン(grifolan=GRN)という名称で多くの学術雑誌等に報告された。数年遅れて、菌核菌からβ-グルカンを単離し、こちらはSSGという名称で報告がされている。

GRNもSSGも、主鎖がβ-(1→3)結合であり、β-(1→6)分岐をしている。(右図)分岐の度合いは、GRNが主鎖3残基で、SSGは主鎖2残基に1残基と異なり、分子量はどちらも100万前後だが、かなり大きさに違いがある。

そのほか、雷丸・オオチャワンタケ・霊芝などのβ-グルカンについても研究に着手し、これらはまだ継続中である。
また注目のアガリクス(Agaricus blazei)についてもブラジル産の路地栽培もので調べたが、β-(1→3)を主結合とする多糖はほとんど検出できなっかた。


【ハナビラタケのβ-グルカン】
一方、ハナビラタケは、平成10年、ひとりの男の登場によって研究が始まったという。これについては、面白いエピソードが『βグルカンの魅力(東洋医学舎)』に記されているので、引用させていただこう。

「平成10年の秋のことでした。顔の黒い好青年が、私の研究室を訪ねてきました。「こんにちわ。教授、面白いキノコをお持ちしました。日本食品分析センターの分析試験成績書で、βグルカンが100g中に43.6g含まれているのですが、どうお考えですか?」とのことでした。
 43.6gとは、不思議なキノコでありました。聞いてみると『ハナビラタケ』という幻のキノコとのことでした。見たことも聞いたこともないキノコです。
 カバンの中から取りだしたハナビラタケを見ると、真っ白で、確かにハナビラ状になっていて、まるで珊瑚のようでした。本当のところ「そんなキノコがあるはずがない。データも疑問だし…」と思いました。
 いろいろお話を伺っていると、ある会社の社長さんとのことでした。帯広畜産大学大学院を出られて、製薬会社のエーザイを経て独立されたとのことでした。
 理科系の出身でもあって、免疫のことについても詳しい様子でしたし、マイタケの研究で、北海道の帯広にも愛着がありましたので、大野助教授に依頼して、試しにハナビラタケのβグルカンを調べてみることにしました。
 特に興味があったわけではないので、そのキノコについては忘れていました。数日後、大野助教授が教室に飛んでまいりました。
 「教授!! とんでもないデータがでました。先日のハナビラタケですが、β(1→3)グルカンそのものなんです。いつものように抽出しましたが、分析センターの数値に問題ありません」との報告でした。
 詳しく聞いてみると、熱水抽出でも多量のβ(1→3)グルカンが測定されたとのことでした。早速、例の社長さんに連絡をとりました。
 こうして、思わぬことから、今まで探していた究極のキノコが発見されたわけです。それからは正月も返上して、このハナビラタケの研究に没頭しました。この研究は、すべてが新奇性があり、その後の結果においても大きな発見がありました。」

こうしてハナビラタケはβ-グルカン、しかも抗がん作用効果が認められている、β-(1→3)グルカンの塊だということが判明しました。


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※このホームページは、『きのこ健康読本2』『同3』『同4』『βグルカンの魅力-抗腫瘍剤の研究。マイタケからハナビラタケへ』『2002-2003健康・栄養食品事典』 (いづれも東洋医学舎刊)を参考に作られています。


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