ハナビラタケMH-3の構造と活性
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ハナビラタケMH-3の構造と活性
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 [T・ハナビラタケの注目度/ハナビラタケの歴史]
 [U・β-グルカンの種類とその研究の歴史]
 [V・ハナビラタケ由来のβ-グルカン]
 [W・ハナビラタケ由来のβ-(1→3)グルカン。その抗腫瘍作用。]
 [X・経口投与でも実証!]
 [VI・独自路線を歩みはじめたハナビラタケ]
 [ハナビラタケMH-3の軌跡]
 [質問(FAQ)
W・ハナビラタケ由来のβ-(1→3)グルカン。その抗腫瘍作用。

【β-(1→3)グルカンの抗腫瘍作用
ガン細胞の増殖や転移を抑えるのに化学療法を用いるのは、副作用や後遺症が不安である、と最近、多く語られている。
そこで、本来人間が持っている、自然治癒力や免疫力を高める方法が必要になってくる。自己の免疫力を高めるための研究が、いろいろ進められているが、その中で最も注目を集めているのが、免疫賦活剤としてのβ-グルカンである。
キノコの持つ、β-グルカン、その中でもβ-(1→3)グルカンに抗腫瘍作用があるのでは? というところまでは、前述のとおりでだるが、では、その立体構造はどうなっているのだろうか。

β-(1→3)グルカンは、次の四つの型に分けられる。

 1・ゾル型(ランダムコイル)
 2・一重ラセン型
 3・三重ラセン型
 4・不溶性

二十年前には、これらの三重ラセン型のみに、抗がん作用があると考えられていたが、多くの実験の結果、一重ラセン型やゾル型の構造でも活性を有し、必ずしも三重ラセン型が必要ではないことも明らかになった。

β(1→3)グルカンの構造

【ハナビラタケのβ-(1→3)グルカン】
東京薬科大学では、ハナビラタケのβ-(1→3)グルカンの抗腫瘍作用の実験を行うにあたり、菌の特定が必要だった。

平成11年2月17日に、株式会社ミナヘルスで培養された『ハナビラタケ(茸)・MH-3』をつくば市にある通産省工業技術院生命工学技術研究j所に持ち込み、受託番号《FERM-17221》として登録た。
抗がん試験に使われたβ-(1→3)グルカンは、この菌から生産されたハナビラタケから抽出され、使われた。
この菌の特定には、深い意味がある。

それは、常に基準をはっきりさせ、研究されたデータの不揃いを避けるということである。つまり、最近多い、いろんなデータの継ぎはぎや都合の良いデータの作成を行わない(されない)ための自衛というこでもある。
東京薬科大学・宿前教授のチームは、β-グルカン研究の一線を走っている。

過去の研究から、これまでどおりの方法で、ハナビラタケから、β-グルカンを抽出した。
この試験はあくまで、人間に対しての抗がん作用を試験するのが目的なので、キノコの日常的な利用方法として容易にできる<お湯で煎じる>方法(熱抽出)が試みられたのである。

まずキノコを大量に集め、漢方薬と同じような方法で煮詰めていく。これには二つあり、水とキノコを長時間火にかけてエキスを抽出する方法と、熱湯で短時間煎じて抽出する方法である。
こうして得られた抽出液から、さらに水やアルコールなどを使って、純粋なβ-グルカンを分離していき、また、煮詰め終わったものから、さらにアルカリ溶液で抽出してβ-グルカンを分離していく方法がとられる。

 こうして得られた、抽出方法別によるハナビラタケのβ-グルカン量が下記の表である。
抽出方法別によるハナビラタケのβ-グルカン量
【マウス実験の結果】
さて、注目のマウスによる抗がん試験だが、驚くべき結果が出たのである。

まず、ハナビラタケMH-3から抽出したβ-(1→3)グルカンを、<熱水抽出液><冷アルカリ抽出液><熱アルカリ抽出液>の三つに分け、さらに抗がん効果の最適投与量を調べるために、それぞれの液を<20><100><500>マイクログラム(μg)に分けて行った。
・使用したマウスはすべてサルコーマ180型固形ガンを移植したマウスを用い、体重が約30g。
・それぞれ10匹づつ用意し、試験期間は35日間。
・ハナビラタケ抽出のβ-(1→3)グルカンを試験スタート日より7日・9日・11日目の3回に分けてマウスに投与した。・・そして35日目に腫瘍の塊=サルコーマ180型固形ガンを摘出し、重量の比較を行った。(下図)
マウスによる腫瘍効果の評価方法
結果は、すべての投与量において、非常に高い抗がん効果が得られたのである。(下表)
ハナビラタケの抽出液別の腫瘍抑制率
とくに顕著だったのは、熱アルカリ抽出液の100マイクログラム(μg)投与群において、100%ガンが抑制されていたことである。

この事実は、キノコの中でもハナビラタケMH-3が抗がん作用において特出していることを物語っている。
また、熱水抽出液のような濃度であっても、非常に高い抗がん作用を示したことはハナビラタケMH-3が、大量のβ-(1→3)グルカンを含有している証拠でもある。

以上のような試験データ結果から、ハナビラタケMH-3は抗がん効果の面においては、他のキノコに比べて群を抜いているといえる。

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※このホームページは、『きのこ健康読本2』『同3』『同4』『βグルカンの魅力-抗腫瘍剤の研究。マイタケからハナビラタケへ』『2002-2003健康・栄養食品事典』 (いづれも東洋医学舎刊)を参考に作られています。

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